ちいきん会特設コーナー
(取材・構成 プレジデント社地方創生プロジェクトチーム)
地方初開催となる「第3回 ちいきん会in福島」を記念した特別コンテンツです。
ちいきん会 in 福島 開催記念座談会
~心ある個人の交流から 真の地方創生は始まる~
「ちいきん会」のユニークな運営法
原田:一人で発想すること、出来ることは高が知れている。新しい仕事を思いつくのは、多くの場合、人と話しをしている時で、他人の視点が必要です。
新田:一人では仕事はできません。自立することは、たくさんの人の世話になること。一人や二人に世話になることは従属に過ぎない。
原田:「ちいきん会」の会合は、地方創生に関わることを実行している人たちに話をしていただき、後は10人ほどのグループに分かれ、各人が持ち寄ったもので飲み食いしながら、それぞれが思いを話します。いわば人を掘り出す場であって、仕事のネタを直接に掘り出す場ではありません。会合は休日に行われ、しかも基本はみな自費参加。きっかけの多くは口コミです。それで会の質が自然と保てます。焦って広げるようなものでもありません。ですから、参加する地方の方には尖った人が多い。こんないいアイデアがたくさんある。どうだ、凄いだろうと言っていただけるほうが、当然、楽しい。
菅野:志と共感がキーワード。それをつなぐのが「ちいきん会」。志があれば、老若男女を問わず大歓迎です。
新田:未来をつくるのは組織論ではなく、人の意思です。人の意思がつながっていく。共感資本主義と形容できるものが感じられることが、「ちいきん会」に参加していて嬉しい。
原田:私は「働き方改革」にも関わったことがあるのですが、ポイントは働き甲斐の有無でした。仕事でのやり甲斐を見つけるには、他人の視点が絶対に必要。「ちいきん会」で働き甲斐の核になるものや、触発してくれる人が見つかるはずです。「よんなな会」は、じっくりやりながら会員数が1万人に達しています。「ちいきん会」も、今のままで進めば、数年後にはきっと1万人の規模になる。とても楽しい場ですから、お祭りに行くような気持ちで参加していただけたら幸いです。
撮影場所:第一勧業信用組合
出席者:原田一寿・新田信行・菅野大志・脇雅昭(敬称略)
撮影・菅洋介 文・石井亨