日本遺産に認定!琉球王国時代から続く食文化と伝統芸能

写真提供:沖縄観光コンベンションビューロー

 尚巴志(しょうはし)が琉球王国を成立させた1400年代、中国や日本をはじめ様々な国々との交流を通して独自の食文化を形成、発展を続けた結果、首里城にて外国からの賓客をもてなす際の宮廷料理と泡盛、琉球芸能が確立された。賓客をもてなす際に欠かせない料理の充実には特に力を入れておりその品数は30品以上。料理の発展を目的に料理人を中国に派遣していたこともありツバメの巣やフカヒレ、松茸など琉球王国にはない食材がふんだんに用いられ、中国料理の技法が取り入れられた。
 1879年、450年続いた琉球王国がなくなり沖縄県が誕生してから、宮廷料理の技法は一般家庭に広がり、また独自の食文化を形成した。
 現在、宮廷料理や泡盛、宴席を盛り上げた伝統芸能は沖縄県民そして観光客から愛され、2019年に日本遺産に認定された。