- 地方創生カレッジ講座情報
開催レポート「第2回 地方創生カレッジin高松 商店街活性化編」
地方創生カレッジin高松 商店街活性化編事務局 | 2021-03-20 17:59:54
第2回目の講座は、2021年3月18日(木)15:00~18:30に、Zoomを活用したオンライン講座として開催いたしました。
今回は、冒頭のオリエンテーションの後、香川大学創造工学部教授で、ソフトウェア/情報システムの開発を専門とされている八重樫理人氏の講演でスタートしました。テーマは「デジタルの力で地域を元気に」です。
八重樫氏は、システム設計法、システム開発技法などを主に研究されていますが、社会の抱える様々な問題をソフトウェア/情報システムで解決するために、教育支援システムや観光支援システムに関する研究も進めていらっしゃいます。今回の講演では、教育支援システムの事例としてオンライン学習環境「KadaMate(カダメイト)」を、観光支援システムの事例として観光ガイドブック生成・印刷システム「KadaPan(カダパン)」と、観光地周遊支援システム「KadaBingo(カダビンゴ)」をご紹介いただけました。
「KadaMate」は、バーチャルな学習者に質問させ、学習者が質問しやすい環境づくりを行うシステムです。また、「KadaPan」、「KadaBingo」はゲーミフィケーションの手法を使って、旅行者が自然に滞在時間と訪問観光地数を増やす仕組みが盛り込まれており、観光地全体の魅力を向上させる効果があることがわかりました。
これらのシステムはいずれも、ユーザーに寄り添う→コンセプトを作る→プロトタイプを作るという流れを循環させる「デザイン思考プロセス」に基づいて開発されています。八重樫氏はデザイン思考能力の重要性を訴えるとともに、デジタル・ICT技術は手段に過ぎず、地域のあるべき未来の姿を考えるところから出発すべきだと訴えて、講演を締めくくりました。
休憩をはさみ、次の講演者として登壇したのは、1回目と同様、サイテックアイ(株)顧問の善生憲司氏です。テーマは「商店街のキャッシュレス化で何が変わるのか?」です。
善生氏はまず、日本におけるキャッシュレスサービスの現状、世界各国とのキャッシュレス比率の比較を紹介してくださいました。2016年時点で、日本のキャッシュレス比率は約20%とまだまだ低いのですが、香川のあるスーパーではカード利用率が約90%を占めているなど、今後着実に増加していくことが期待されます。
善生氏が考える地方創生の目的は「人口定住の促進」です。そのためには、地方圏からの人口流出を食い止める、地方圏への人の流れを創出する、圏域全体で必要な生活機能を確保する──の3点がポイントになってきます。善生氏は、この3点を実現する上でキャッシュレス化が重要な役割を果たすことを解説し、キャッシュレスを含むICT技術で創出される未来の社会像を具体的に提示することで講演を締めくくりました。
今回の2回にわたるオンライン講座は、講演の後に参加者の方々が1グループ3~4人に分かれて意見交換する時間も設けられました。商店街を活性化するためには何をしたらいいのか、講演の中で紹介された事例は商店街や自身の活動にどう生かせそうかなど、議論されたテーマはグループによって様々ですが、参加者一人一人のこれからの活動に有益なヒントを与えたことは間違いありません。「近所の商店街の活性化に『地方創生カレッジin高松 商店街活性化編』が役立った」という声が、近い日に必ず聞こえてくるでしょう。
■今回の講師につきまして
【商店街のキャッシュレス化で何が変わるのか】
善生憲司(ぜんしょう けんじ)
<サイテックアイ株式会社>https://psytec-ai.com/
<地域ポイントめぐりん>https://megurinsite.com/
【デジタルの力で地域を元気に】
八重樫 理人(やえがし りひと)
国立大学法人 香川大学創造工学部 教授
<香川大学 創造工学部 情報システム・セキュリティコース>
https://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_ead/course/security/
今回は、冒頭のオリエンテーションの後、香川大学創造工学部教授で、ソフトウェア/情報システムの開発を専門とされている八重樫理人氏の講演でスタートしました。テーマは「デジタルの力で地域を元気に」です。
八重樫氏は、システム設計法、システム開発技法などを主に研究されていますが、社会の抱える様々な問題をソフトウェア/情報システムで解決するために、教育支援システムや観光支援システムに関する研究も進めていらっしゃいます。今回の講演では、教育支援システムの事例としてオンライン学習環境「KadaMate(カダメイト)」を、観光支援システムの事例として観光ガイドブック生成・印刷システム「KadaPan(カダパン)」と、観光地周遊支援システム「KadaBingo(カダビンゴ)」をご紹介いただけました。
「KadaMate」は、バーチャルな学習者に質問させ、学習者が質問しやすい環境づくりを行うシステムです。また、「KadaPan」、「KadaBingo」はゲーミフィケーションの手法を使って、旅行者が自然に滞在時間と訪問観光地数を増やす仕組みが盛り込まれており、観光地全体の魅力を向上させる効果があることがわかりました。
これらのシステムはいずれも、ユーザーに寄り添う→コンセプトを作る→プロトタイプを作るという流れを循環させる「デザイン思考プロセス」に基づいて開発されています。八重樫氏はデザイン思考能力の重要性を訴えるとともに、デジタル・ICT技術は手段に過ぎず、地域のあるべき未来の姿を考えるところから出発すべきだと訴えて、講演を締めくくりました。
休憩をはさみ、次の講演者として登壇したのは、1回目と同様、サイテックアイ(株)顧問の善生憲司氏です。テーマは「商店街のキャッシュレス化で何が変わるのか?」です。
善生氏はまず、日本におけるキャッシュレスサービスの現状、世界各国とのキャッシュレス比率の比較を紹介してくださいました。2016年時点で、日本のキャッシュレス比率は約20%とまだまだ低いのですが、香川のあるスーパーではカード利用率が約90%を占めているなど、今後着実に増加していくことが期待されます。
善生氏が考える地方創生の目的は「人口定住の促進」です。そのためには、地方圏からの人口流出を食い止める、地方圏への人の流れを創出する、圏域全体で必要な生活機能を確保する──の3点がポイントになってきます。善生氏は、この3点を実現する上でキャッシュレス化が重要な役割を果たすことを解説し、キャッシュレスを含むICT技術で創出される未来の社会像を具体的に提示することで講演を締めくくりました。
今回の2回にわたるオンライン講座は、講演の後に参加者の方々が1グループ3~4人に分かれて意見交換する時間も設けられました。商店街を活性化するためには何をしたらいいのか、講演の中で紹介された事例は商店街や自身の活動にどう生かせそうかなど、議論されたテーマはグループによって様々ですが、参加者一人一人のこれからの活動に有益なヒントを与えたことは間違いありません。「近所の商店街の活性化に『地方創生カレッジin高松 商店街活性化編』が役立った」という声が、近い日に必ず聞こえてくるでしょう。
■今回の講師につきまして
【商店街のキャッシュレス化で何が変わるのか】
善生憲司(ぜんしょう けんじ)
<サイテックアイ株式会社>https://psytec-ai.com/
<地域ポイントめぐりん>https://megurinsite.com/
【デジタルの力で地域を元気に】
八重樫 理人(やえがし りひと)
国立大学法人 香川大学創造工学部 教授
<香川大学 創造工学部 情報システム・セキュリティコース>
https://www.kagawa-u.ac.jp/kagawa-u_ead/course/security/
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